中国新型ウィルスの影響がすでに地球の裏側まで及んでいる話

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引用:www.breitbart.com

新型ウィルスの影響により、世界中の自動車、電子機器メーカーに至るまで多くの企業にサプライチェーンの断裂の懸念が高まっている。ウィルスの震源地の中国湖北省武漢は欧米や日本の自動車メーカーや電子メーカーの製造拠点であり、世界中の企業が供給網や収益への影響について不安を募らせている。

  

 もともと春節は1月30日まででしたが、現在2月2日まで延期されている。また一部の会社では2月9日まで延長が決定している。今回の件現在アメリカに住んでいる私にとってすでにとても憂鬱だ。

なぜか。

現在の私の勤務先は米国の日系製造メーカーだが、多数の中国部品を使っているからだ。

例年中国の春節に備えてどこの会社でも在庫を前倒しで抱える。ただしそれも一時在庫分だけなので、いつまで在庫がつながるかわからないという状況。

すでにこの情報は会社内では共有されていて担当部門が情報を収集を始めている。SCMの担当者の私としては一番不安視しているのは収拾のめどが全く立っていないことである。去年の日本の台風や東日本大震災でも同じような経験をしるが、一番辛いのは、自社の製造のめどが立てられず多方面から問い合わせや生産調整に追わることだ。情報がない中でできるだけ情報を集めて自分達がいつまでにサプライヤーが復旧して、いつから生産できるだろうと見込みを立てる必要がある。

 

こういうケースで重要なのは情報を取得する姿勢である。待っていてもぎりぎりのタイミングで情報展開されることが多く、後で必ず問題になるケースが多い。後で問題起きた時に、なんで情報取りに行かなかったのかと後から責任を追及されるし。

できるだけ、それぞれの部品単位、協力会社毎に情報を集めていくことが求められる。

 

自分がアメリカに住んでいて新型ウィルスの影響を業務で調べるという当事者になるとは思っていなかった。来週から情報収集に追われそうで本当に憂鬱である。