アマゾン電気自動車連合への参入の衝撃

https://www.ttnews.com/articles/amazon-dhl-among-founding-members-new-electric-vehicle-coalition

Transport topics から

 以下要約です。

アマゾンが大手通信AT&T,大手宅配 DHL, ノルウェーの家具メーカーIkea, ドイツの重工業Siemensと提携し、Ceresという電気自動車連合に参入したと発表した。

アマゾンは現在多くの物流網を飛行機やトラック、小型トラック等に頼っているが、2030年までにカーボンニュートラル(二酸化炭素の排出量と吸収量が同一の状態)を50%を達成し、さらに2040年までにカーボンニュートラル100%を公約している。

また、アマゾンがすでに投資を開始しているRivian Automotiveという自動車メーカーでは2020年、10万台の小型トラックを導入する見込みである。1月中旬にはインドで電気自動車10,000台を投入することを決定しており、この電気自動車連合は電気自動車やそのインフラを推進することになるだろう。

 

 1月17日に、ジェフべゾスはインドへ行き、2025年までにインドで100万人の雇用を創出すると語り、$10億もの投資を行うことを表明したばかりです。

 

CeresのHPを見てみると

www.ceres.org

 

このプロジェクトや参入企業から見えてくるのは、電気自動車だけではなく、工場や農業等あらゆる分野で持続的な社会にするべく現状のシステムを見直そうとする動きであるということです。自動車メーカーだけでなく、他の企業にも脅威となりそうです。

 

過去の私の記事に書いたトヨタの豊田社長の危機感はまさしくこの事例のことでしょう。アマゾン他業種からの参入により、現状の車を販売するというビジネス自体が将来変わるかもしれません。エンタメ業界に例をみると、過去テレビ・映画からインターネット、スマホへと変わりつつあります。

アマゾンはECカンパニーとしてだけでなく、クラウドサービスやエンタメ、さらには電気自動車にも手を広げようとしています。アマゾン帝国という言葉がありますが、日常のあらゆるものがアマゾンによって支配、媒体される日が来るのかもしれませんね。